1954-04-03 第19回国会 衆議院 行政監察特別委員会 第17号
○中野委員 検察当局の取調べ過程は、すでに御承知のように、保全経済会そのものの内容と、伊藤斗福が投資事業として受けた分と、それから詐欺的行為をもつて処理した点とを分離してただいませつかく取調べ中です。
○中野委員 検察当局の取調べ過程は、すでに御承知のように、保全経済会そのものの内容と、伊藤斗福が投資事業として受けた分と、それから詐欺的行為をもつて処理した点とを分離してただいませつかく取調べ中です。
○村上証人 先ほど来申し上げましたように、保全経済会そのものについての答弁要旨ではなかつたのであります。匿名組合方式による利殖機関がたくさんある。そういうものについてそれを匿名結合と断定するかどうかということになりますと、少くとも保全経済会以外のものについては断定できないのじやないか。
そこで、国税庁の指示に基きまして、保全経済会そのものの性格を把握するために質問書を出しております。それに対して伊藤理事長は一応了承いたしまして、質問書に対しては四月二十七日に回答が来ております。
それにつきましては、税務署も常に注意もしておりましたし、それから、今申しましたように監査もして遺憾なきを期しておつたのでありますが、保全経済会そのものの今申しました性格をきめてもらわなければ、どうしてもわれわれとして十分公平な課税を行うということができないというので、その性格のきまるのを待つておつたわけであります。
○猪俣委員 そうすると、昨年の七月ごろ四大証券会社その他について、保全経済会とどういう取引をしているかを調べられたことはあるけれども、保全経済会そのものは帳簿や何かの調べを受けたことはない、こういうことでありますか。
○佐瀬委員 相当高額配当を約束して、なおかつ仏教保全経済会に仏教興隆の援助資金を出すということであると、保全経済会そのものの運営というか、経理面において非常に支障を来すというようなことは考えられなかつたのですか。もし誠実にそういうことが行われるということになれば、根本の保全経済会自体が成り立たないということになるようにわれわれには思われるのだが、その点はどうですか。
というのは、保全経済会そのものが、ぬえみたいなものでありますから、東から撫でてみたのと西から撫でてみたのと違う。又そういうところを本来狙つて来たのじやないかと疑わしむるに足る状況でもあるわけであります。法務省の考えといたしましては、普通の少くも我々の常識における匿名組合ではない。
○長坂参考人 いいえ、別に保全経済会そのものに出してしまうという考えでなくて、自分としては預金のようなつもりでやつておつて、しかも満期の期間が三箇月でありますから、必要な場合には三箇月ごとに満期解約になりますから、あまり長い間預けるというところじやないからと思いまして、別にその会に出すつもりではなくて、預金のようなつもりでやつておりました。
そこでそのころはそろそろ保全経済会そのものもあやしくなつて来たような感じを受けましたので、一体こういうものをどういうふうに扱つているか、大蔵当局にも問い合せ、いろいろ尋ねたのですが、そのときには一度たりともこれは何かの保護処置をしなければならぬという議論は一つもございませんでした。
たしか保全経済会そのものでありましたか、あるいは同種の投資機関でありましたか、私ども任意に調査をいたしたいと思いまして申し入れた場合に、これを断られた事実がございます。これはどういう意味かと申しますと、銀行法の解解釈につきまて、いろいろ法務省、法制局ともお打合せをいたしたのでありますが、預金を預かることは銀行法等によつて免許を受けなければならぬ、禁止をされておる。
○佐瀬委員 保全経済会そのものに対する実態調査がただいままでの段階ではわれわれの断定を下す程度になつていないということは遺憾であります。と同時に従つてわれわれは早計な断定を下すことは差控えるのでありますが、いわゆる株主相互金融、これについても同様な経緯と申しましようか取締り上において意見の食違いが法務当局と大蔵省の間にあつたというふうに聞いておるのですが、この点はいかがですか。